ひまわりの考え方

生活から学び、生活に生かす(春のつくし編)

ひまわりの考え方

「なんでべんきょうしなきゃいけないの?」

子どものころ、そう思っていたのは私だけではないはず。

こう思う原因には次の2つが考えられます。

①勉強そのものがつまらない

②何の役に立つか分からない

しかし、この2つを同時に解決する方法があります。

それが 生 活 教 育 です!

生活教育とは、

知識中心の教育に対し、子供の生活を通じて、生活に必要な知識・技能・態度を形成しようとする教育。

出典:小学館『デジタル大辞泉より一部抜粋

要するに、

子どもの生活から学び、学んだことを生活に生かす

ということだと思います。

具体的に「ひまわり」ではこんなことをしたいなぁというのをご紹介します。

春ですので、つくしを例にしてみます。

今回の生徒は娘ちゃんまんです!(早く本物の生徒来てー💦)

つくしから学べること

「ひまわり」は駅から徒歩8分ぐらいの距離なんですが、

春になると、駅までの道にこんな光景を見かけるんです。

ちゃんまんはこれを見つけると、

「あ、ちゅくしんぼ!」

と大喜びです。

保育園で見せてもらったので、名前は知ってるんです。

2つとって、両手に持たせてあげると

「ちゅくしんぼ~~\(^_^)/」

と言って大興奮!

 

つくしを見てると、色んな疑問がわいてきます。

これを1つ1つ考えていくと、自然と教科学習に結び付いていきます。

何本ぐらいあるんかな? →数えてみよう!(数の学習)

なんでここに生えるんかな? →他に生えている場所を探しに行こう!(生態系を知る)

つくしの先から出ているのはなに? →顕微鏡で見てみよう!(理科の学習)

1日にどれくらい伸びるの? →測ってみよう!(量と測定の学習)

つくしはこのあとどうなるの? →観察してみよう!(絵と文を書く学習)

などなど・・・

ちなみに、最後の疑問の答え、知ってます?? (みょ夫婦は知りませんでした)

ここ1週間ぐらいで、だいぶつくしを見かけなくなり、こういう光景が広がっています。

この植物、みたことありませんか?

スギナ、という名前なんですが、つくしが枯れた後に根っこから出てくるようです。

つくしから出た胞子は、来年にはまた新しいスギナに育っていきます。

(ちなみにちなみに、その時に水が必要なんで、水辺につくしが多いんですよ!)

つくしを食べてみよう

料理から学べることも本当にたくさん。

つくしが食べられるって知らない子もいるんじゃない??

今回はシンプルに、「つくしの佃煮」を作ってみました!

<材料>

つくし 180g

醤油 大さじ2

砂糖・みりん・酒 各大さじ1

<作り方>

①つくしを水で洗って土を落とし、はかまを取る。

②時々水を取り替えながら、10分ほど水にさらす。

③水をたっぷりと入れた鍋を火にかけて、沸騰したらつくしを入れる。

④緑の胞子が出切ったら、ザルにとって水で洗う。

➄つくしと調味料を鍋に入れて火にかけ、煮詰める。(こげないように注意)

⑥水分がほとんどなくなったら、完成!

 

こうやってレシピを調べて、読んで、数量を量って、調理をします。

調理そのものでも国語・算数・家庭科の力が必要なことが分かります。

今回は生徒が2歳の子ですので、ご容赦してパパが作りました。

ちゃんまん、大喜びでむしゃむしゃと食べました!

おかげで今年の春は2回も作る羽目になりましたが…。

他にも雑草料理をしてみたいなぁ。

学んだことを生活に生かす

ちゃんまんはまだ2歳なので、国語・算数的な力はつけれませんが、つくしへの興味は強くなったようです。

つくしを見かけると、

「ちゅくし、あえう。」(「食べる」ってことです)

と言って、つくしが食べれることを学んでいます!

保育園への送りで急いでいるときでも、

「ちゅくし、とりたい!」

そんな余裕がないので無視して保育園に行くと、、、

「ちゅくしんぼ~~~(´;ω;`)」

と言って保育園の先生に泣きつく始末。

つくしのことが相当気に入ったみたいです。好きなものが増えただけでも十分ステキ!

小学生の子だったら、

・胞子の植物の育ち方

・長さの測り方

・レシピの読み方

・あくの取り方

こんなことを学ぶので、また違う生活場面にも生かしていけるのではないでしょうか。

どんなことからでも学べる!

今回はつくしでしたが、これ、題材はなんでもいいんです。

バスケがうまくなる方法でも、電車の種類でも、近くにあるコンビニの数でも。

時間をかけてゆっくり学ぶ機会があれば、どんなことでも教科の学習につながっていく。

そしてそれが他の生活場面でも生かされていく。

子どもたちの生活と学習を結び付けるサポートが、私たちスタッフの役割かな、と思います。

(もちろん子どもの思いは最優先なので、無理やり学ばせることはしません)

 

そして、特に興味をもったことを深堀りしていけば、どんどん力がついていきます。

今回の例で言えば、つくしの食べ方に強く興味を持って雑草料理博士になったら、その過程で国語や算数や理科や社会の力ってついてるんですよね。

自分の好きなことや興味のあることから始められる生活教育だから、「学ぶって楽しい」につながるんです。

でも、カリキュラムが決まっている学校では、いつも子どもの興味関心から始められるわけじゃない。

まんべんなく系統立てて学べる良さはあるけど、「なんでこんなことしなきゃいけないの?」っていう場面も出てきます。

「ひまわり」のように小規模でも、縛りがない自由な環境だからこそ、できる教育もあるのではないでしょうか。

 

ところで、スギナは繁殖力がかなり強いので、庭で育てない方がよいらしいのですが、余ったつくしを撒いちゃいました。。。

失敗してもいいですね!来年が楽しみです^_^

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