今はまだ難しいけど。
でも
「ここで一休みしよう」ではなくて、
「ここで学ぶんだ」「ここで学校生活を過ごしていくんだ」「ここがぼくの居場所だ」
という場所にしたい。
だからオルタナティブスクールという概念がもっと広がったら(この言葉も好きじゃないけど)
フリースクールという不登校支援文脈の言葉は名乗るのはやめようと思っています。
今回その気持ちが強くなったのは、日本初のデモクラティックスクール「まっくろくろすけ」に研修に行ったことがきっかけです!
(デモクラティックスクールについて詳しく知りたい方はこちら)
以前、一度こう君を連れて行き、一緒に見学したことがあったのですが、もっと学びたいと思い、今回は3泊4日で行きました!
この学校はいわゆる一条校ではありませんが、遠方から引っ越してまで選ぶ家庭も多いのです。
それだけ魅力があるということなんだろうなと思い、今回それを探りながら、ひまわりに生かせることを考えてみました。
学んだこと①子どもの生きたいように生きて大丈夫
デモクラティックスクールにはカリキュラムがなく、子どもたちはみんなで決めたルールの上であれば、どのように過ごしてもいいんです。
そうすると、どうなるか?
料理をする子、勉強をする子、トランポリンで飛び跳ねる子、寝る子。
そして一番多いのがゲームをする子。
目が悪くなるとか、ゲーム依存とか、なんとなく大人としては気がかりではないでしょうか。
遊んでばかりいて大丈夫なんだろうか?とも思いますよね。
でも
「大丈夫なんだろうな~」
と、思えました。
その理由は卒業生や高校生など年長者の存在です。
多くの子はそのような道を通ってきただろうし、なんなら今でもゲームしてるけど、しっかり自分を生きている感じがしました。
大学受験に向けて勉強を頑張る子、ミーティングで上手にサポートする子、年下の子に優しく接する子。
むしろ自分がその日その時にやりたいことをやり切った経験が糧になるとも思いました。
またスクールの生活はゲームだけではありませんから、ミーティングや企画運営などで子どもたちは力をつけたんだろうな、というのもひしひしと感じました。
みょは個人的にはゲームは苦手です。(子どもの時はやってたのに、大人になるとやらなくなるのはなぜ?)
でもゲームも含め、自分の決められる範囲で自分が好きなように過ごすのは子どもの権利かもしれない。
ゲームのデメリットなど知識としては知っておいた方がいいだろうけど。
子どもの才能・能力を最大限伸ばして社会に役に立つ人材にする、が教育のゴールだとするならばこれはあまり良いやり方だとは思えません。
でも、人は役に立つために生まれてきたわけではありません。
ぼくたちは幸せになるため、この旅路を行くんだ~ by浜崎あゆみ
個人と社会全体がハッピーになるためにはデモクラティックスクールのやり方はとても素敵だと感じます。
致命的なことを犯さない限り、どんな風に生きても大丈夫だし、幸せになる道は思ったよりたくさんあるなぁと再確認できました!
学んだこと②学校の在り方も多様である
以前シュタイナー教育をやっている学校で質問したことがあります。
シュタイナー学校では、子どもに合わせて実践を変えていく、ということはありますか?
そのようなことはありません。
どこのシュタイナー学校でも同じような実践をしています。
なるほど、それはそれで一つの価値だな、と思いました。どこでも同じように質が担保されている。
さて、デモクラティックスクールはどうか?
場所によって全然違う!!
以前別のデモクラティックスクールにも見学に行ったことがあるんです。
そこはもっと街中だったのもあるのか、個人の活動サポートに力を入れている印象でした。
スクールに通う子にインタビューをしたのですが、色んなデモクラティックスクールを見た上でまっくろくろすけに入学した、という子もいました。
そんな感じで、デモクラティックスクールは、これ!というやり方が決まっているわけではなく、子どもやスタッフに合わせて実践が多様なのです。
このことについて、スタッフさんとお話をしたのですが、
デモクラティックスクールでは、子どもやスタッフの必要に応じてルールやイベントが決まっていくので、それぞれのスクールのカラーが出てくるんです。
なるほどー!!
じゃあ色んな在り方が認められるのは分かったけど、デモクラティックスクールの原則はないのか?
まっくろくろすけの代表のくろちゃんに聞いたところ、
「子どもが自治をする」「だれにでも1票がある」
この2つだと思っている、とのことでした。
原則は同じ、でも実践は多様、この在り方は私のとても好きなパターンです!
今日本全国にデモクラティックスクールは広がりつつあります。
でもそれぞれがコンビニのように同じだったら自分が人生かけてやる意味はあまりないなぁと感じていました。
自分らしい民主的な場作りができるのはデモクラティックスクールの大きな魅力です(^^)
学んだこと③何にでもメリット・デメリットがある
まっくろくろすけには27年の歴史があります。
その分だけ実践が積みあがっていて、通う子どもが多くて、モデルとなる卒業生が多い。
研修を進めていくとまっくろくろすけの魅力には気づく一方で、自分がスクールを運営するメリットってなんかあるの?という気持ちになってきました。
自分で一からスクールを立ち上げるより、既にある素敵なスクールの発展に力を注ぐ方がいいようにも思えてきました。
そんなときに、まっくろくろすけの立ち上げの頃からいたメンバーにお話を聞くことができました。
そして、そこで言ってもらった言葉にすごく励まされました。
少人数には少人数の良さがある。立ち上げ初期の期間は贅沢な時間だよ!
たしかにー!!
そういう視点でまっくろくろすけを改めて見ると、思うところがありました。
ミーティングに参加するのは基本一部の子どもである、スクール全体のことを自分事として捉えるのが難しくなる、みんな以前から決められているルールを土台として動いている、など大人数のデメリットも見えてきました。
システムが確立されているのは大きいけど、今いる子どもたちは一から作り上げたわけではないんですよね。
ひまわりでは現メンバーの数も多くないので、これから入ってくる子どもたちと一緒に学校づくりをすることができる!!
これを強みとして、どういうスクールを作っていくか、少しヒントがもらえた気がしました。
ひまわりはどういう方針でいくのか?
ひまわりが今はまだ学校と言えない理由は、子どもの人数、サポートする大人の不足、校舎・設備の充実、方針の確立、といったところにあり、問題は山積みです。
一番は、やっぱり学校としての方針をもっと確立させていかないと、選びにくいよなぁと思います。
デモクラティックスクールと名乗るのか、元々やりたかった生活教育をするのか、時間割を作るのか、学習タイムを設けるのか。。。
でも子どもたちと一緒に作ることは大事にしたいので、焦らず一歩一歩ですね(>_<)
よりみんなの場所となるために、自宅と分離することも考えています。
立ち上げ初期の贅沢な時間を楽しみながら進化していきます!!
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